このサイトは、人工知能の論文の紹介のためのサイトです。
学会等に発表した論文について、テキスト文書として表示しています。元の論文のDOIを示しますので、元の論文については、DOIのURLにアクセスしていただけますと幸いです。
テキストとして元の論文を表示するのは、自動翻訳を用いて他の言語により内容を確認しやすくするためです。あくまで自動翻訳ですので、正確な内容については、元の論文をご参照いただけますと幸いです。
英語を母国語としない者が研究をする場合、母国語での論文を発表しても、なかなか世界に広まらないという問題があります。本論文紹介サイトは、日本語が原文の論文について、他の言語で内容を紹介するための実験的なサイトです。
日本では、人口がそれなりに多いため、日本語での研究論文も多いです。しかし、人口の少ない国では母国語で論文を発表しても研究が広がっていかない苦労は、日本よりも大きいかもしれません。研究の世界では、英語が共通語になっている側面があると思われます。
しかし、法律の世界では、各国の母国語で裁判が行われるのが通常と思われます。たとえば、日本では裁判所法により、裁判は日本語で行うことが定められています。また、契約書では、正式言語をどの言語にするかで有利・不利が変わるため、正式言語をどの言語にするかが争われることがあります。英語が共通語であるから、正式言語が英語になるということには必ずしもなりません。
法律の世界だけではなく、技術の世界でも、たとえば日本の特許は日本語で記載されています。PCTなど国際出願においても、各国の権利を取得する際には、各国の言語に翻訳がなされ、英語が共通語には必ずしもなりません。
なぜ研究の世界では、英語が共通語であるという考え方があるのだろうかという疑問が、法律の世界や特許の世界との比較で生じました。
そこで、母国語で研究論文を発表して、それを各国の言語に翻訳をするようにすれば、それぞれの国の人が母国語で研究できるのではないかと考えたのです。
もちろん、現在の機械翻訳の性能には限界があり、正確な訳文にはなりません。正確な意味を確認するためには、原文の論文を人手で翻訳する必要があるでしょう。翻訳の問題が、研究の世界では英語で論文を発表するという傾向を生ずる原因の1つとなっているのかもしれません。
しかし、今後のAIの進歩により、機械翻訳の性能が上がっていくことが期待できます。そうなった場合、それぞれの国の研究者が、それぞれの国の言語で研究論文を出して、それを多国語に翻訳するというスタイルが可能になるのではないかと考えました。
そこで、今回は実験的なサイトを作ってみることにしたのです。
それぞれの国の研究者が、それぞれの国の母国語で研究をすることができる時代が、今後のAIの進歩により実現すると良いのではないかと思います。